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アスワンハイダム!自然を改変する功罪

こんにちは、まるです!今日もよろしくお願いします♪



リアルタイムはエチオピアのゴンダール。

1週間ぶりになるでしょうか、ホットシャワーにサクサクWi-Fi。

これまで当たり前だったことが当たり前じゃなくなると、その感動もひとしおですね…笑

このまま快適な宿に引きこもっていたい…ですが、先を急ぐため今日はガッツリ街を歩きます。





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2020年2月3日
(世界一周308日目)
【アスワン】
1エジプトポンド=6.96円
100エジプトポンド=696円



1.アスワンダム
2.アスワンハイダム
3.安食堂



おはようございます!

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本日は普通に日が昇ってからの行動開始。

やっぱり人間は太陽と共に生きるのが健全だと実感します笑

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やって来たのはアスワン駅。

これから目指すのは、アスワンハイダムです!

これまで古代エジプトの遺跡をとことん見て来たわけですが、やっぱりですね、せっかく近くまで来ているのですから、地理的なスポットにも足を運んでおきたいなと。

そんなわけで、昨日のうちに行き方を調べておきました。

すると、一般的にはロングツアー(アブシンベル神殿に加え、付近の見所もセットで巡るツアー)などに参加して、車で訪れるのが一般的なよう。

ただ、宿でロングツアーは催行していませんでしたし、既にアブシンベル神殿に行っている以上、これは非効率的です。

となると、個人でタクシーをチャーターする方法も考えられますが、特にアスワンのタクシーは法外な値段を提示して来るそうで…

となると、何かしらの公共交通機関を使って行くのがベターな方法となります。

調べて見ると、鉄道が実はアスワンから先、アスワンハイダムの近くまで延びているので、それを使って行くのが最も安そうです。

ただ、ほとんどの列車はアスワンが終着となるため、何時の列車がアスワンハイダムまで行くのか確認しなければなりません。

行ったきり帰って来れないと言うのも困りますしね。

と言うわけで駅へとやって来たのですが…

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何だ、この行列は…

これでは切符を買うのも一苦労です。

と言うか、列に並ぶのが徒労に終わらないよう、その前に列車がいつ来るのかを確認しなければいけません。

本当なら窓口で尋ねたかったのですが、こんな大行列なので、近くの駅員に尋ねる事にしました。

すると、

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「あの列車がハイダムまで行くから飛び乗れ!」

え…?あれですか?

もうゆっくりと動き始めています。

「何をしているんだ!早く行け!」

促されるままに線路に降り、動いている列車にしがみつき、乗り込みます。

ああ、おっかなかった…

切符も持っていないのですが、大丈夫でしょうかね…?

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そして何より、自分以外この列車に誰も乗っていないのですが、これまた大丈夫なのでしょうかね…?笑

とりあえず車内を歩き回っていると車掌を見つけたので、この列車がハイダム行きで間違いないのかどうか尋ねます。

すると、

「この列車はハイダムまで行かないぞ!車庫に向かうから早く降りろ!」



ほらやっぱり大丈夫じゃなかった。

改めて他の駅員にハイダム行きの時刻を尋ねる事にします。

しかし、



「ハイダム行きは11:00発だ!」



「ハイダム行きは午後まで無いぞ!」



「もう今日のハイダム行きは終わった!」



どれが本当なんだあああああ!!!!!

と言うか、答えは1つなんだからちゃんと調べろよ!

お前が働いている駅を発車する列車なんて、すぐ調べられるだろうよ!



ふう…これだからエジプト人は…

エジプトに来てから、質問しても正しい答えが出ないのが常だったので、あまり期待はしていませんでしたが、ちょっとこれでは列車を待っていても無為に時間が過ぎるだけのようです。

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仕方ない、お金はかかりますがタクシーで向かう事にしましょう。

ただ、アスワンハイダムを単体で訪れる観光客も少ないですし、何ならここ数年でエジプトの物価は2~3倍にまで上昇しているので、参考になる金額は一切ありません。

とりあえず、客引きの多い駅前で値段を尋ね、どこまで下がるか確認する事にします。



「すいませーん、アスワンハイダムに行きたいのですが。」



「300ポンドだ。」



たっか!!!!!

アスワンハイダムまで、片道ほんの15kmほどなのですよ。

エジプトの物価を考えたら、何でそんな距離に往復2000円以上も払わないといけないのか。

ただ、これは最初の言い値。

ここからどれだけ下がるか、しばし様子見です。



とりあえず自分はこういう時、まず法外では無いのかと言うくらい安い金額を提示します。

それで相手にしてもらえなければ、その金額が安過ぎたという事で、また他を当たればいいだけ。

こちらの言い値で折り合いがつかなくても、その金額から交渉が始まったのなら、近い金額で折り合いを付けられる可能性が高いわけです。

今回は試しに30ポンドを提示してみましたが鼻で笑われたので、次の客引きには50ポンドを提示してみました。

すると、250ポンド、200ポンド…少しずつ向こうの言い値も下がってきます。

お、これは脈がありそうです。

しかし、これでこちらがポンと値を吊り上げ、うっかり交渉成立してしまうと、それは相場よりかなり高い金額である可能性が高いです。

なぜならば、ここは旅行者をカモにする客引きが最も多い駅前。

自分はここで交渉のベースとなる値段を知り、駅から離れた所で改めてタクシーを探そうと考えていました。

そのためこちらの言い値も、60ポンド、65ポンド…もうこれ以上上げる気が無い様子を感じてもらえるよう、あえて小刻みにしていきます。

結果、150ポンドまで下がった所で、もう値下げには応じてもらえなかったため、この場を立ち去る事にします。

すると、客引きが追っかけて来るではありませんか。

ここからが本当の交渉開始です。

「わかった!130ポンドでどうだ!」

無視して歩き続けます。

「俺は120ポンドで行くぞ!」

お、競合してくれています、これは願っても無い状況。

ただ、そのまま無視して歩き続けると、それ以上は追いかけて来ませんでした。

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とりあえず、ベースの金額を120ポンドとして、今度は流しのタクシーが多い川沿いの大通りで交渉をします。

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最終的には、何度も声を掛けてくるドライバー同士で値を競わせ、80ポンドで交渉成立。

これでもメーターを回したらもっと安かったという事になりそうですが、メーターを誰も回してくれないので、このくらいが限界でしょう。

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それでは、時間はかかってしまいましたが、アスワンハイダムへ出発です!

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程無くして、長い長い橋のような道を通過します。

よく周りの風景を見ると、左右の水位が異なっていました。

「もうアスワンハイダムに着いたの!?」と一瞬思いましたが、こちらはアスワンダム

イギリス統治下の1902年に完成したダムです。

毎年のように氾濫するナイル川の水をコントロールし、農業生産性を向上させようという目論見の下で建てられたダムですが、この目的は結局達成されず、その後のアスワンハイダムの建設に至りました。

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アスワンダムを過ぎてしばらくすると、こんな立派な送電線が何本も。

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そして、この送電線は、そのまま砂漠の方へと延びていました。

産油国であるエジプトは、発電量のおよそ9割が火力発電で占められていますが、次いで多いのは水力発電。

エジプトで水力発電ができる所なんて、このアスワン付近しか無いと思われるため、そう考えるとこれらの巨大ダムによる水力発電は、エジプトの電力供給において大きな影響を与えているのでしょうね。

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さあ、見えて来ました!

アスワン市内からはたったの15km、あっという間の到着です。

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こちらが入口のゲート。

この近くにチケット売場があったので、車を降りチケットを購入します。

料金は100ポンドでした。

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そのままダムの中心部に向けて車を走らせますが、これが結構な距離。

列車で来なくて良かったです…

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右手に見えるのはナセル湖

昨日アブシンベル神殿の目の前にあった人造湖ですが、ここが最下流部です。

何とこのナセル湖は琵琶湖の7.5倍、全長500kmにも及ぶそうで、そのダムの規模が伺えますね。

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到着しました!

こちらはダムの下流側。ナイル川の様子です。

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で、こちらが水力発電所。

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こうやって見ると、ダムの規模が実感できます。

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そんなダム周辺は大賑わいで、皆さん記念撮影に勤しんでいたのです…が、

もっとこう、「ドドドドド!!!」と言う放水なんかは見られないのでしょうか?

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あ、見られないようですね。

こちらはダムの断面を示したパネル。

そもそも仕組みからして、放水が見られるような感じでは無さそうです。

ナセル湖の水は、ダムの下を通ってナイル川へ流れて行くのですね。

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こちらはダム建設の様子を示したパネル。

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辛うじて雰囲気は伝わるのですが…如何せんアラビア語でしか説明が無いので詳細はよくわかりません…

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これならわかります。

ナイル川の流域について紹介したパネル。

ナイル川と言うと古代文明と結び付けてエジプトのイメージが強いですが、長い長いナイル川において、エジプトを流れるのは下流のほんの一部になります。

上流へ遡って行くと、スーダンのハルツームで青ナイル白ナイルと呼ばれる2つのナイルが合流しており、青ナイルの源流はエチオピアのタナ湖、白ナイルはそのまま南スーダン、ウガンダと進み、ヴィクトリア湖が源流となります。

いくつもの国を跨って流れるナイル川、流域の大半が乾燥地域ではありますが、これだけ広い流域面積を持っているだけに、湛える水の量は相当な物。

この水をコントロールするという事で、周辺地域に様々な好影響がもたらされました。



例えば先程の水力発電所なんかもそうですし、それ以外だと、農業用水の安定供給、さらには砂漠の緑化なんかにも一役買っています。

また、ナセル湖のほとりにはいくつも漁船がみられましたが、この辺りの漁業を活発させたのも、アスワンハイダムのおかげです。



しかし、アスワンハイダムにはいくつもの課題もまたのしかかっています。

以前、「エジプトはナイルの賜物」という言葉を紹介しましたが、要はナイル川の洪水によって肥沃な土砂が運ばれてきた事で、下流部では高い農業生産性が維持できていたのです。

その土砂がダムにより運ばれなくなった事で、農業生産性を低下させるばかりか、下流部では河岸の侵食なんかも起こっています。

また、生態系にも大きく影響を及ぼし、一部地域では寄生虫による病気が増加してしまったりと言った問題も。

さらに、本来下流に流れるはずの土砂がナセル湖に堆積してしまう事から、いずれはダム湖が埋まってしまう懸念もあります。

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クフ王のピラミッドの92倍ものサイズを誇る巨大ダム。

これだけの規模で自然を改変していくわけですから、その功罪もとてつもない物になるわけなのですね。

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最後に、上流部、下流部の風景を今一度眺め、帰路につきます。

正直これで100ポンドの入場料、そしてこのアクセスの面倒くささを考えると、人にはおすすめはできませんが、それでも地理的な舞台をこの目で見れた事に、自分は満足感で一杯です。



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お昼過ぎに、アスワンに戻って来ました。

何か良さそうなお昼ご飯のお店は無い物かとスークを彷徨っていると、

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美味しそうな炒め物!

レバーだそうで、これをサンドイッチで頂けるみたいです。

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しかもこれが6ポンド!

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さらにコシャリは7ポンド!

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最後の最後に良いお店を見つけました。

地図を載せておいたので、アスワンにお越しの際にはぜひ。

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食事を済ませた後は、明日のスーダン行きの準備です。

スーダンは横行する闇両替のレートが良いと言うので、ATMで両替用のエジプトポンドをたっぷりと下ろし、

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明日の長いバス移動に備え食料を購入します。

あとは宿でのんびりと過ごし、体力を蓄えました。

再び外出したのは夕方。

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もうこれでエジプトも最後なので、ナイル川の夕日を見に行ったのです。



良い事も悪い事も沢山あったエジプト。

いや、どちらかと言うと最後までエジプト人のウザさに振り回され、悪い印象の方が際立ってしまっているのが正直な所です。

それでも、やっぱりエジプトは魅力たっぷりな国。

この夕日をぼんやり眺めていると、およそ3週間のエジプトでの日々が美化されていくようでした。

これからアフリカをどんどん南下して行くと、このエジプトでの日々が序の口と言わんばかりの出来事も沢山起こるかも知れません。

「This is Africa」、以前こんな言葉を聞いた事があります。

どんなに不便でも、どんなに理不尽な事が起こっても、それも全部ひっくるめてアフリカなのです。

そんな1つ1つの出来事を、大きな心で受け止められるような、そんな心持ちで旅ができたら良いなと思います。



明日はいよいよスーダンへの移動。

1:30には起床しなければいけないので、夕飯を食べて速やかに床に就こうと思います。

本日もありがとうございました!





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プロフィール

Maru

Author:Maru
高校地理教師による世界一周!
2019年4月2日出発!
アフリカ縦断旅スタート!エジプトから陸路で南下していきます。